アラフォー(40代)のサラリーマンのおっさんがやってみた!

現在アラフォーのおっさんがいろいろなことにチャレンジしてやってみたことを書いていきますね。

フルマラソンを走ってみた(30km走⑦)

ランニングクラブの師匠であるMさんから「本番3週間前に30km走をした方が良い」という話をされたのが、本番2カ月前。

それは、30kmを走ることを体にまず覚えさせることで、本番も走り切ることができるんだと自信をつけるということです。(たぶん、このようなことを仰っていましたが、詳細はみなさんで調べてください。)

 

とにかく、「完走」するため、恥をかかないため、できることはやっておこう。せっかく自分のためにアドバイスをしてくださったので。

ということで、30kmをやろうと決心しました。

 

自宅のある埼玉県さいたま市の近くに1周1kmのランニングスポットがあることは知っていました。でも、休日にわざわざ走るのは、面倒くさい。せっかくの休日が無駄になってしまう。そして、あの景色を30回、3時間もの間見続けるのは苦痛。しかも、周回しているとなると、同じ人に「あの人まだ走っているよ」、「あんな辛そうなんだから、もうやめればいいのに」と思われたくない。で、どうしようと思案しました。ほかに方法はないかと考えた結果、「勤務先から走って帰ってくるのはどうか」と思いついたんですね。

 

当時の勤務先は東京都の錦糸町。そして、自宅は埼玉県さいたま市。直線距離にして25km。実際のルートは30kmはあるでしょうと考え、30km走は自宅までの帰宅をランニングで実施することで代用することにしました。ただ、疲労のことも考え、休日の前日である金曜日の夜に実施することにしました。

 

 

いよいよ30km走を実施する本番当日。地図に関してはスマホのナビで対応しようとしていました。地図を持たないなんて、ハイテクだわーと思っていたら、なんと直前にスマホに充電ができていないことが判明しました。当時、モバイルバッテリーもあまり発達しておらず、携帯用の電池といえば、単三電池4本をまとめた充電池がありましたが、お金をかけたくない私は頭の中で購入を拒否しました。もちろん、これから始まる30km走で電池がもつかも不安だったのもあります。

こんな事態に頭をかかえましたが、実行する日程はずらすことはできません。もう、こうなったら地図で行くしかないと、急遽Yahoo地図で自宅までの経路を印刷し、大きい道を蛍光ペンでなぞりました。自宅までおおよそA4で8枚。順番を間違えないようにナンバリングして、いざ出発です。

ルールとして、途中で迷子やけがをしたらスイカで帰るという戦略。のどが乾いたらスイカで買い物をすることにしました。出発前に同僚に見つかり、「あきらめて絶対途中で電車に乗る」「いや乗らない」との掛け合いを楽しみました。

 

いざ18時に出発すると、通勤帰りからか錦糸町付近は意外と歩行者が多く、まっすぐ走れないことに気づきました。スピードも出せずイライラしながらえっちらおっちらと進んでいくのですが、なかなかスピードに乗れないんです。2月の寒い中、黙々と走っていましたが、また新たなことに気づきました。そう、信号機が多いんです。

数百mごとに信号で止まるので身体が冷えてしまうのが誤算。立ち止まらずにその場でジョギングスタイルをとるが、どんどん体温が下がっていきます。そして、予想したとおり、道を間違え、あっちへ行ったりこっちへ行ったりと思うように進みません。

ようやく都内を抜けると、そこには大きな川。そう、荒川です。荒川を超えるのに真っ暗闇の橋をとぼとぼと走ります。埼玉に入り、赤羽あたりまではまだよかったのですが、そこを超えると、今度は人通りがなく、寂しい感じです。大通りでも車の通りも少なくなり、歩行者なんていません。そして、身体も冷え、走ることもままならない・・・。結局ラスト5kmは歩いて帰りました。この5kmが長いこと!

ようやく知っている道に来たと思っても、まだまだ先。だってここは自転車で来たところだもの。歩いたらどれだけかかるのか・・・。ようやく22時に家に到着すると、何も伝えていなかった妻から「あんたなにやってるの!?」と驚愕の反応。そりゃそうだ。朝スーツで出勤したのに、ランニングの恰好で帰ってきたのだから。