アラフォー(40代)のサラリーマンのおっさんがやってみた!

現在アラフォーのおっさんがいろいろなことにチャレンジしてやってみたことを書いていきますね。

富士山に登ってみた(いよいよ山頂へ⑥)

山小屋でおじさんを両脇に、寝ていると、ゴソゴソという物音で目が覚めました。

寝づらいからか目覚める2時前に誰ともなく起き始めるんですね。

それと、バックパックからモノを取り出す際のビニール袋のガサガサする音が以外に響きます。

 

さ、起きるかと思ったとき、グワングワンと頭が痛いことに気が付きました。そう、「高山病」です。

 

寝ている間に呼吸が浅くなり、酸素が足りなくなったようです。急いで酸素缶を用意し、吸い始めましたが状況は良くなりません。

 

でも出発時間は迫っています。

一旦、頭が痛いのはそのままに、とりあえず出発の準備をします。山小屋を出る際に、朝ごはんのおにぎり弁当を受け取り、とりあえず、おしっこをしようと外にでました。

 

すると、空一面にきれいな星空です。。

下界では見ることができない、とてもクリアな星空です。きれいだなーと思っていると、集合がかかりました。案内人がこれから山頂を目指しますうんぬんと話をしていますが、その中に「必ずトイレに行っておくように!山頂にもトイレがありますが、並びます!」と叫んでいます。「下手すると3-4時間はトイレに行けません。ここで全部出し切ってください!」と言われても生理現象なので、おしっこがしたくなったら男の子だからそのへんでしちゃうでしょと思いつつ、話を聞いていました。

 

周りをみると、下からご来光を目指して登ってくる他の登山者がぞろぞろと、上を見るとヘッドライトの光の帯が山頂まで連なっています。

 

我々のツアーもそのあとに続きます。

でもちっとも思うように進みません。それもそのはず、ヘッドライトの光が連なっているように人も渋滞しているからです。

 

そして、忘れることができない高山病からくる頭痛です。

もしかして効果があるかもしれないと思い、深呼吸を連続して行います。それこそ10分程度のぼりながらぜーぜーと深呼吸をしながら登りつづけます。すると、少しずつ頭痛がおさまってきました。

苦し紛れに行った深呼吸に救われたんですね。あの酸素缶ではダメだった頭痛が嘘のように軽くなっていきました。

 

全然進まないなーと思いながら登っていると、急に案内人が「進路変更しまーーす!」と号令がかかりました。こんな山頂に近いところで近道なんかあるの?と思っていたら突然列が左に曲がりました。

ちょうど、富士山の中腹を横切る感じです。暗闇で見えなかったのですが、道があったんですね。

70mほど中腹を横切る道を進むと、のぼりの道にぶち当たりました。どうも、富士山の頂上から下ってくる際につかう道のようです。

 

もう、我々しかいない、真っ暗な道です。そこを我々は一列になって進みます。標高も高くなってきて、息苦しくなってきています。

案内人は、小幅で少し進んでは小休止、小幅で少し進んでは小休止というテンポで進んでいます。もしやと思い、歩数を数えてみると100歩でした。つまり100歩進んでは小休止というペースで登っていたんですね。

 

小休止の合間にも夜空を眺め、きれいな星を見上げていました。

 

走行しているうちに、徐々に山頂が近づいてくるのでした。