バンジージャンプやってみた(いよいよバンジージャンプに挑戦③)
平静を装って園内を散歩していると、マップに記されていたとおり、遠くにあのバンジージャンプの施設が見えてきました。
いよいよ妻にサプライズの時間です。
「あれ、あんなところに何か見えるよ」
遠目に見える建物をいぶかしげに見る妻。だんだんと近づいてくる建物。とある瞬間にすべてを理解して、「あああ~~~」と一声。
目を丸くして私を見つめ、「あんた、知ってたでしょ!!」。
当然です。知っててこのお出かけを組んだのですから。
「そう。あれが、バンジージャンプです。やってみてもいいよね。」
ま、高さがそれほどでもないことと、私のワクワク感満載の顔と、他の人が飛んでいる姿を見て、しぶしぶ了解してくれました。
さて、気が変わらないうちに申し込みです。
さっさと受付に行って料金を支払います。料金は2500円と格安。2回目以降は2000円と割り引いてくれたような気がします。
申し込みが終わったら、誓約書に署名。これは、バンジージャンプがとても危険なアクティビティということで、死んだり怪我した場合一切マザー牧場に責任を問わないというものです。ちなみに生命保険もききませんので、チャレンジされるかたはご注意ください。※生命保険申込時に小さく契約書に書いてあります。
説明を聞き、装備を装着したらいよいよ階段を上って目的地に向かいます。
私の前に並んでいたのは、恐らくビッ〇カメラの社員の社員の方々。どうも社内旅行できているようです。私の前に2名並んでいました。
下から同僚とみられる方からの励ましの声が聞こえてきます。
最初の方は、「スリー、ツー、ワン、バンジー」の掛け声とともに、スムーズに飛んでいきました。
次の方は、最初の合図で腰が引けて飛べませんでした。
再度、「スリー、ツー、ワン、バンジー」の声で躊躇しようとしてましたが、私の記憶では、横についていた係の方が少し押したように見えましたが、無事飛んでいきました。
さて、いよいよ私の番です。階段を上ってきたときから分かっていますが、21mとはいえかなりの高さです。ビルで言うとだいたい3~4階くらいの高さでしょうか。
まずは、バンジーのゴムを装着します。ここはよく見るバンジージャンプとは違い、腰に器具を装着するパターンです。腰にしっかりとバンジーのゴムを装着したことを確認し、係の方に促され、いざ手すりの無い場所に向かいます。
下には妻とベビーカーに座っている息子がいます。ほかにも見ている方が数名。
つま先がバンジー台の橋にきました。心臓はバクバクです。死なないとはいえ、21m下に向かって落ちていくのですから恐怖です。
最初に説明を受けたときの注意点として、手は頭の後ろに組んでおく。そして、飛ぶのではなく、倒れること。それだけと考えていました。
「安全なはず、大丈夫、大丈夫、大丈夫・・・・」と思いながらそのときを待ちます。
横にいる係の方からの合図が始まります。
「スリー」
「ツー」
「ワン」
「バンジーーーーーー」
私は意を決して、身体を前に傾けました。
みなさんも経験あると思いますが、何かの端に立って、倒れようとするけど、もとに戻るという動作の、あの戻れないポイントを通過したところからが本番です。
このポイントを通過すると、もう落ちるしかありません。
自分でもこのポイントを通過したのが分かりました。
もう、戻れない、落ちるしかない。
すると、人間、あまりにも恐怖を感じると声がでません。
「んんんんんんーーーーーーーーーーーーーーー」
自分にしか聞こえない、「んんんんんnーーーーー」。そして、身体に緊張が走り全身の筋肉が硬直します。そう、がちがちになるんです。
ずっと目を明けていましたので、迫りくる緑のマットが見えました。そしてその一瞬後にはそらを見上げていました。
2,3度空中でブランブランした後で、ゆっくりと緑のマットにおろされ、器具を外して終了です。
無事生還しました。
あとから妻が携帯でとった動画を見せてもらいましたが、棒となった自分がビヨンビヨンしている姿が映っていました。
いやいや、死ぬとは思わなかったけど、かなりの貴重な体験ができました。
バンジージャンプのイメージは、普段生活している中でそうそうないですが、大けがをしそうなタイミングで「やべーーーーー」とか、「あ、やっちまったーーーー」と強烈に思っている感じです。
もしくは、子供のころ階段から飛んでおりる際に、自己最高段から飛び降りる感じに近いです。「これ飛んで怪我しないかな」、「どうなるかな」、「大丈夫かな」と思いながら飛び降りる感じでしょうか。
ま、今回は階段から飛び降りるのとは違って、どこも痛くはなかったですが。