100kmウォークをやってみた(ゴールに到着!! (100.46km)⑫)
ガチガチに固まっってしまった体を無理やり起こし、3km先のゴールであるスタート地点であった鶴ヶ島富士見中央近隣公園を目指します。
トイレに行きたかったですが、まだ膀胱に少し余裕があるので我慢です。
思えば、スタート地点では元気よく大きな歩幅だったものが、現在では歩幅40cmとなり、小幅で進みます。なぜなら、足が全体的に痛く、曲げるとさらに痛みがますので、できるだけ膝をはじめとして関節を曲げずに歩を進めている状況です。
それでも体重を支えている足の裏や太もも、股関節に痛みが走ります。ただ、残り3kmでこの苦痛が終わると思えば、なんとか我慢できます。
このあたりで、考えたのは、どうやってさいたま市の家まで帰ろうかということです。
自宅まで電車で約40分の距離です。もう、一度座ったら立てないくらいの疲労です。タクシーで帰ったらいくらかかるか分かりません。お金は大丈夫だと思いますが・・・。貧乏性のためか、もったいないという意識が強いです。痛みの中、どうしようかともやもやします。
そして、途中、200mごとに痛みを緩和しようとアキレス腱を伸ばします。道端の柵に手をかけ、ゆっくりとアキレス腱に体重をかけている瞬間だけ嘘のように痛みが消えます。
そのため、何度も繰り返しますが、いざ歩き始めようとするとあの痛みが再開します。
最初は200mごとだったのが、だんだん距離が短くなってきます・・・。
このようにアキレス腱を伸ばしていると、後ろから話しかけてくる女性が。25歳くらいの若い方で元気づけてくれるように話しかけてくれます。
「もうゴールまですぐですよ。頑張りましょう!私も・・・」とほぼ一方的に話しかけてくれます。本来であれば感謝したいのですが、こちとらアキレス腱を伸ばしてしばし痛みから遠ざかりたいのに、精一杯です。
そして、そんな元気のある姿に嫉妬もしてしまいます。
ひとしきり激励をしていただき、笑顔で去っていかれました。
もっと元気で余裕がある時であれば、キチンと対応できたのにと申し訳ない気持ちでいっぱいです。
まずは、ゴールの最寄駅の若葉駅を目指します。ゴールは若葉駅から徒歩8分。
昨日スタート地点に向かったときに若葉駅から歩いたので、だいたいの距離感はつかめています。
すると、だんだん飲み屋さんなどの商業施設が増えてきて若葉駅が近いことが分かる。
そして、ようやく若葉駅が見えてきました。
若葉駅をよく見ると、トイレの表示を発見。まずは、鶴ヶ島市役所で行けなかったトイレに行きます。ちょっとでも体重を軽くすれば何か違うかもしれません。
若葉駅を反対側に渡り、あとはスタート地点だった公園まで一直線です。
ただ、若葉駅から公園までの徒歩8分が果てしなく遠く感じます。
そして、完歩された参加者が帰宅のためちらほら若葉駅に向かっています。
その際に「もう少しですよ!頑張ってください!」の激励もあり、テンションが上がります。
富士見中央近隣公園(100.46km)10:18
そして、いよいよ公園に到着しました。
おめでとうございますの声に交じり、聞き覚えのある声で「〇〇!」と私の名前を呼ぶ声が聞こえます。
声の方を振り向くと、母とうちの奥さん息子が駆けつけてくれるというサプライズ!!
聞くと、1時間前から待っていたとのことです。
無事完歩証を頂き、やはり名前が間違っていることを確認しましたが、もう何かを言う元気はありません。ただただありがたく完歩証をいただきます。名前の表示が違っていても完歩したことには変わりはありません。
その後、J:COMの取材を受けました。(残念ながら放送はされませんでした・・・)
そして、母に車で応援に来たということを聞きつつ、この後の予定を尋ねると「映画を見に行く」といういつでもどうにでもなる予定でしたので、「お願いだから、自宅まで送ってください」と頭を下げ、帰りは自宅まで母の車で送ってもらうことにしました。
帰りの手段をがっちり確保した余裕もあり、そしてちょうどお昼時に差し掛かろうということもあったので、「ステーキのどん」で肉を喰らい、家路につくのでした。