アラフォー(40代)のサラリーマンのおっさんがやってみた!

現在アラフォーのおっさんがいろいろなことにチャレンジしてやってみたことを書いていきますね。

寒中水浴やってみた(寒中水浴をやってみて・・・⑤)

寒中水浴を初めてやってみて思ったことは、おっさんばっかりというところですね。

もちろん女性も何人かいらっしゃいましたが、ごく少数。

やはり、「男気」を魅せるイベントだからでしょうか。

 

私としては、前厄であったため、ちょうど厄払いとしては良かったのですが、周りを見渡しても同年代の方もそれほど多くはないように見えました。

どちらかというと、50~60代のおじさまが大多数でした。

 

もう、2度と寒中水浴をやることはないだろうと思っておりましたが、翌年は「本厄」です。ほかに厄を払う方法が見当たらず、また鉄砲洲稲荷神社にお世話になることにしました。

 

ただ、2度目は一人で参加するのではなく、息子たちを口説いたところ、次男を口説き落とすことに成功しました。口説き落とした殺し文句は、「報道陣がたくさん来ていたので、TVに映るかも。もしかしたらインタビューもうけられるかもしれないよ」です。

次男は当時小学3年生。実は初回に参加した時に寒中水浴の直後に小学生らしい男の子がインタビューを受けていたのを覚えていました。子供の参加は女性以上に希少です。そして報道陣はおじさんよりも「子供」のコメントが欲しいので、もし参加すれば高確率でインタビューが受けられると思った次第です。

 

そして、2回目の寒中水浴当日、受付で次男が参加者の中で、「最年少」であることが発覚!周りのおじさまたちから「頑張れよ!」との声援を受け、大人と同じようにふんどし鉢巻き姿で参加しました。

 

次男は頑張って、1回入水を完遂!!(2回目は辞退)

私は前年同様2回入水。

 

そして、寒中水浴後は想定通り息子はインタビューを受けることに成功し、無事目的は達成されました!!残念ながらTVの放映は確認できませんでしたが、後日海外の報道のYoutubeチャンネルで息子の姿を発見!無事家族で次男の雄姿を楽しむことができました!

 

ただ、今回、銭湯は改装工事中のため無し。着替える場所も公民館と体を温めることはできませんでしたが、息子は良い経験ができたのではと思います。

 

後厄である3回目を申込期限の最終日に申し込んだが定員オーバーで断られました。そのせいか、この年の年末にぎっくり腰になりました・・・。

 

やはり、「厄」ってあるんですね・・・。

寒中水浴やってみた(2回目・・・④)

1回目の寒中水浴は、皮膚が氷水の刺激でビリビリと痛いということが分かりました。この経験は寒中水浴をしない限りは分からなかったかと思います。

そして、入っているときは肺が思うように膨らまず、呼吸が早くなります。

 

そんな貴重な経験ができたので、1度で十分だと思いきや、せっかくなので、2回目の入水にチャレンジです。

 

あの修行僧の方の合図とともに、再度氷水のプールに入水。先ほどよりも若干人数が減って、隙間が多いような気が・・・。

 

2度目ですので、身体がどのような反応をするのかは分かっています。そう、全身の皮膚が氷水の冷たさの為ピリピリして、呼吸が早くなります。

あとは、「あらえどのおおかみ、あらえどのおおかみ、・・・」と唱え、ひたすら終わりを待ちます。

この時、周りを観察する余裕などありません。ただただ、目前の景色である「他人のおじさんの背中」を見つめながら唱えるのみです。

 

そして、終わりの合図をただひたすらに待ちます。

 

合図があったら、2度目水浴は終了です。

最後にまた祝詞を全員で唱え、解散です。

 

みんな急いで着替えをとりにいきます。

そう、このあと、50mくらい離れたところにある「銭湯」へ行くのです。実は参加費にはこの金額も含まれております。

 

小走りで着替えの荷物を受け取ると、すぐさま銭湯に向かってダッシュです。境内では参加者が報道陣からインタビューを受けている様子が視界の脇に入りましたが、うらやましいとは一ミクロンも思いません。そして、パフォーマンスでしょうか、まだプールに入ってあの氷の柱を持ち上げて写真を撮っている人もいます。

 

視界の端の彼らを無視し、早く銭湯の湯船に浸かりたい。その一心で走ります。

でもサンダル履きのため、思うようにスピードがでません。

 

でも、すぐに銭湯に到着。

入り口を駆け込んで脱衣所に入ると、そこはおじさんで埋め尽くされています。スペースを見つけ、凍える手でふんどしと鉢巻を外します。

 

手ぬぐいをもって、いざ浴室へ。

もうすでに何名かのおじさんが気持ちよさそうに浸かっています。

ひとまず、身体を流そうとカランに座ると、湯船から。

「いいよ。いいよ。早くは入っちゃいなよ。おにいちゃん。」と声をかけていただきました。

 

おにいちゃんと言われる年齢でもありませんが、きっと私のことです。一応湯船に浸かる前の礼儀として掛け湯をしてからいざ湯船へ。

 

あの銭湯の熱い湯が、芯まで冷えた身体をビリビリと刺激します。冷たい水に浸かるときとは別の刺激です。

 

つま先から、太もも、下半身、上半身、肩とゆっくりと入りながら、まるで天国に導かれるかのような気持ちよさが脳天を突き抜けます。まさに極楽です。

 

湯の温かさがじんわりと芯までゆっくりと伝わってきます。

 

そして、つぎから次へとオジサンが湯船に入ってきます。だんだんとスペースが少なくなってきました。

 

寒中水浴をすでに何度も経験されているのでしょうか。軽口をたたきながら体を流そうともせずに湯船に入ってきます。

「うわっ。マナーがなっていないな。」と思いましたが、「そういや寒中水浴でそもそも体を流しているようなものだな。」と思い直しました。

 

もう少し体を温めたかったのですが、あとからあとからオジサンが続き、湯船もいっぱいになってきましたので、スペースを他の方に譲る意味も込めて出ることにしました。

 

あの芯まで冷えた身体で湯船に浸かれない後に続くオジサンのためにも。

 

脱衣所に戻ると、そこはまだおじさんの巣窟。これから入る人ともう出る人でごちゃまぜです。

 

他の方の迷惑にならないよう、さっさと着替えます。着替えと言っても、パンツとズボンと長袖のみです。ここはあくまでも中継地点です。

 

外に出ても問題ない恰好にして、サンダル履きで神社に戻ると、もうすでにプールの水は流されており、くちゃっとだらしなくなったプールがあるのみです。

あれほどまでにいた観客や報道陣はもういなくなってます。

 

社務所の2階に行くと、参加者にお弁当が用意されていました。一つ受け取り、自分の荷物があるとことへ行き、靴下を履いて、ダウンジャケットを羽織って身の安全を確保してからお弁当を食べ始めました。

まだまだ戻ってくる人は少なく、あれほどまでいたおじさん達のうち2割ほどしかいません。

 

すいているうちにさっさと食べ終わり、お弁当のガラをゴミ箱に入れて、帰路につきました。

 

 

寒中水浴やってみた(氷水って冷たいんだ・・・③)

さて、準備運動がてらのジョギングも神社の周り約200mくらいを走って終わりました。準備運動と言っても200mでは体は温まりません。

そして、持参したサンダル履きですので、うまく走れません。

走り始めて2分もするとすぐに境内に戻ってきました。気温が寒いので結局体温は上がらず、寒いままです。

境内に戻ってきたら、定位置に決めた日のあたる場所を確保します。

 

参加者が境内に戻り、ぐるりとプールを取り囲んだ形になります。あの修行僧のような方は神殿を背に正面に陣取ります。

 

ここから、まずは聖なる儀式であるため、祝詞のような言葉を修行僧の方の先導で腹から声を出して発生します。この言葉は神殿に垂れ幕のように掲げてありますので、それを順に読んでいきます。

さらに、悪霊を追い払うため、右の人差し指と長指を揃えた状態で自分の前方を斜め上から切り裂きます。やはり聖なる儀式のためか、ワクワクしてきます。

 

一通り祝詞を唱えた後は、いよいよ入水です。

入水していないときは、立ったまま船をこぐような動作をして待つように伝えられます。

 

そして、遂にその瞬間です。

参加者が100名程度と比較的プールの大きさの割に多いため、入水を2回分けて行うとのこと。

ただ、やはりここは様子見などという日本人特有の弱い心を押しとどめ、一発目に飛び込むことにします。

 

修行僧の方の号令でいざ入水!!

高さ70cmほどあるビニールプールをまたいで右のつま先を差し込むと、思っていたとおり、冷たい!いや、想像以上に冷たい!

 

周りのおっさんたちが「うあー」、「くー」と声にもならない声で次々と入っていきます。

 

自分の左足もプールに差し込むと氷水が膝上まできます。

あの修行僧の方もプールに入り、両足で立っています。

 

そう、ここからが勝負です。

意を決して、しゃがみます。そう、肩まで。

 

人間、氷水につかると、逆に声がでません。ここで、氷水に使っている間、「はらえどのおおかみ」と神様の名前を繰り返し唱えます。

そう、もちろん活舌よくなんてできません。

身体も震えながら、そして口もがたがたと震えながら「はらえどのおおかみ、はらえどのおおかみ、・・・」と連呼し、早く終われ、時間よすぎろと祈ります。

 

すると、30~1分経つと、それまでという声がかかり、急いで我先にとプールから退出します。

そして、もう一班が入れ替わりで入ってきます。

ここで、まだ人が出ていないのに入ろうとするおっさんの多いこと。

電車と同じでまず、中の人が出てから入りましょう!!

 

もう一班が浸かっている間、外は氷水ほどではないが、もちろん寒いです。

そう、あの舟をこぐ動作を繰り返し、身体を温めます。周りは見学客の人垣で風が遮られ、日も照ってきて若干あったかいような気がします。

 

そして、プールの反対側のいまプールからでてきたおっさんたちの体から湯気がでて、もやがかかっています。なんかちょっと幻想的です。

きっと、反対側のおっさんも我々を見て同じようなことを思っているのでしょう。

そして、船をこぐ動作をエッサ、ホイサとするのでした。

 

寒中水浴やってみた(氷水って冷たそう・・・②)

さて、いよいよ寒中水浴本番です。

鉄砲洲稲荷神社に向かうため電車に乗り込みます。特に何事もなく無事最寄り駅へ。申込時に一度言っているので、迷うことはありません。最寄駅から10分程度で到着。

当日の天気は穏やかな晴れ。最高気温は10度前後です。

 

鉄砲洲稲荷神社に到着するとまず目に入ったのは、あの何もなかった境内に、水が50cmくらい入った直径5mくらいの青いビニール製のプールに高さ1mくらいの氷柱が3本ほど立っています。そう、これにこれから入るんですよね・・・。

 

境内の脇にある社務所前で受付をして2Fの大広間を目指します。畳敷きの大広間には等間隔にテーブルが並んでいます。ここで着替えるようです。ちょっと早めに到着したのでまだ開始まで30分ほどあり。まだそれほど混みあってもいません。

 

まずは、財布やスマホなどの貴重品を1Fの受付窓口にあずけます。おばあちゃんが愛想よく対応してくれました。番号札を受け取り2階に戻ります。

 

少しすいている場所を確保し、座り込みます。ここでボッチの印籠であるスマホを取り出し、ネットサーフィンです。その後、ぞくぞくと参加者が集まり、開始時間まで残り10分となりました。

 

するとあちらこちらで着替えを始める人が・・・。もちろん大広間ですから遮るものはありません。見たくもないおじさんたちの股間がちらほらと目に入ってしまいます。ああいうときのおじさんってデリカシーがないですよね。もっと恥じらいながら、隠しながら着替えることはできないのでしょうか。

(女性はもちろん別部屋です)

 

私も意を決して着替えることにします。上半身のダウンジャケットを着用したまま少し周りから隠し気味に下半身裸になり、白い褌を説明書通りに装着。やはり日本男児、気が引き締まります。そして、上半身裸になり、鉢巻を装着、気合が入ります。

 

そして、開始5分前、1Fに下りて境内に向かいます。そう、外です。外の気温は前述のとおり10度前後。そこにほぼ裸の男性。寒いに決まっています。

着替えの荷物を境内脇に預け、いざ、プールに向かいます。

 

境内に向かって右側が少し日光がさしていたのでそこを陣取り開始を待つことにしました。開始まで残り5分ですが、結構長く感じます。私も他の参加者と同じように上半身を掌でこすりながら体を少しでも温めようと努力します。

 

いよいよ、境内の寒中水浴見学者の数が増えてきました。

鉄砲洲稲荷神社の境内はそれほど広くなく、学校の教室2つ分くらいです。

そこの中心に氷柱を浮かべたプールが鎮座し、その周りに100名ほどの私と同じ参加者がぐるりと取り囲んでいます。そして、それを更に取り囲むように見物人と報道関係者がいます。

 

やはり寒中水浴自体が珍しいので、見物人と報道関係者であふれています。

 

そんな中、とある修行者のような方が神社の矢代に背を向けるように立ち、これから寒中水浴を始めると宣言されました。

 

見た目はイカツイ60歳くらいのおじさんです。眉毛が濃く、まさに古い昭和のにおいの漂う日本人という見た目です。

 

この方がおっしゃるには、この寒中水浴を神事として境内で行っている神社は全国でも数少なく、私も寒中水浴の指導をするため全国を行脚していますとのこと。そして、くれぐれもなにか違和感を感じ取ったらすぐに水から出て、体調管理をすることを口を酸っぱくしてお話しされていました。それは、事故が起こると神事としてこの行事を行うことが今後やりにくくなるからということです。

確かに、と納得し話を聞いていました。ふと100名ほどの参加者を見ると、年代としては40-60台のおじさんが中心。4名ほど女性です。女性は白装束のみですと透けてしまうため中に水着を装着しています。

ただ、100名のふんどし鉢巻き姿が集まると壮観ですね。

 

さて、修行僧の指示のもとまずは、参加者全員で神社を背に記念撮影です。

寒いですが、規律が取れており、スムーズに記念撮影が始まります。まだみんな寒いながらも笑顔です。

 

その後、白装束全員で神社の周りを準備運動がてら走ります。

そう、いよいよ始まるんだという期待と不安が高まります。

 

寒中水浴やってみた(思いついてから申し込みまで①)

40代は、いわゆる「初老」の年齢です。まだまだ若いつもりではありますが・・・。ふと気づくと厄年が目前です。

前厄の年齢になり、何か良い厄払いに代わるものはないかと考えておったところ、あるとき、ふと、寒中水泳って厄払いに良いのではと思ってしまいました。

 

私の中の寒中水浴のイメージは、4コマ漫画の「コボちゃん」のシーンです。

それは、寒中水浴している人を見物しているコボちゃんのおじいちゃんが見ているだけで風邪をひいてしまうというひとこまでした。

そして、それ以上の情報が実は一つもないという体たらくです。

意外と言葉が一般的なのに、見たこと、やったことが無い代表例かもしれません。

 

ただ、唯一の不安があるとするならば、私はおなかが弱く、おまけに寒がりなんです。

私のおなかは急激な温度の変化にとても弱く。夏場、冷房の効いた電車の乗り換えで「冷⇒暑⇒冷」となっただけでおなかを下してしまうくらいです。

さらに、私は「極度」の寒がりです。

暑いのは我慢できますが、寒いのはダメです。

冬場はかならずズボンの下にタイツを履きます。人一倍着込むため、見た目がモコモコになってしまいます。みっともないですが、寒さ対策のためしょうがないです。

 

あれは、中学の時のサッカー部に所属していた頃でした。

真冬の風が強い日でした。寒い中先輩たちの紅白戦のボール拾いとしてグラウンドの周りを等間隔に囲む1年生の私たち。着ているものは上下の薄いジャージ。その下は半そで、短パンです。

その場ダッシュしても、となりの人とボールをパスしあっても、身体は温まりません。

ボール拾いという重要な任務があるため、その場から基本的に動くことは許されません。

身体が寒さでがくがく震え、鼻水は止まることなく流れ出てきます。

この時に私は、これから将来なにがあっても「暑さより寒さのほうが嫌い」と答えると心に誓ったのでした。

 

そんな私がなぜ寒中水泳をなぜやってみようと思ったのか。そう、なんとなくです。

結局人がやったことのないことをやってみたいというどうしようもない欲望なのです。

 

さて、ネットで調べてみますと、関東近辺では神奈川と東京でやっている場所があるということが分かりました。

埼玉からわざわざ神奈川まで行くのは大変なので、東京でやっている場所をよく調べてみることにします。

 

すると、東京都中央区の鉄砲洲稲荷神社にて1月に寒中水浴を行っている記事をみつけ、一般より参加者を募集していることが分かりました。

 

早速、申し込みをしようと調べてみますと、電話で参加申し込みをするようになっております。(当時)

運のよいことにちょうど申込期間である10月でした。

 

電話で申し込みをすると、後日鉄砲洲稲荷神社の受付に出向いて参加費用を支払う必要があると教えてもらいます。

翌々週に境内を訪れ、支払並びにふんどしと鉢巻を購入し、家路につきます。

あとは、開催当日まで待つのみ。

 

決戦は、2018年1月14日 鉄砲洲稲荷神社。まだまだ寒い日が続いているはず・・・。

果たしてどうなることやら

100kmウォークをやってみた(終わった後の感想⑬)

やっと約24時間に渡る戦いが終わりました。

前日の朝10時にスタートして、翌朝10:18にゴール。その間、一度も眠らずに歩きとおしました。

帰り道をどうしようかと思っていたところに母の車で帰れたのはまさに奇跡!

 

無事家に到着すると、一番にお風呂に入り、疲れをいやします。

まさに極楽!!

 

足の裏をみると、いままで見たことのない範囲で豆ができています。

足の指から付け根のあたりまでほぼ全範囲に広がっています。言い換えると足の皮がズル剥けになっているイメージです。

 

風呂からあがると、足の裏をつけないようにソファーに寝ころびます。そして、何時間ぶりかの睡眠です。

 

夕飯前に起こされ、また睡眠。よっぽど疲れていたのでしょう・・・。

 

会社に出勤しても、100kmウォークに参加してきたということは伝えることはできますが、どの程度辛いのかを順を追って説明するだけの時間がありません。みなさん「へぇー、すごーい」と通り一遍の反応。

 

人がやってきたことってあまり興味が無いのね。

でもいいんです。

100kmを完歩したという実績と自信が身につきましたから。

ただ、再度参加したいかと言われると、NGですね。

1回でいいです。あんなに辛いのは。

 

これまでに体験してきた様々なことの中で一番つらかったかと。

 

そして、この体験よりちょっとだけ辛いイベントってなかなか見つからないんですよね。

 

モットーは、「モノより体験!お金をかけないでリアル充実!」

 

これからも続きます。お楽しみに!

100kmウォークをやってみた(ゴールに到着!! (100.46km)⑫)

ガチガチに固まっってしまった体を無理やり起こし、3km先のゴールであるスタート地点であった鶴ヶ島富士見中央近隣公園を目指します。

トイレに行きたかったですが、まだ膀胱に少し余裕があるので我慢です。

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ゴールへ

思えば、スタート地点では元気よく大きな歩幅だったものが、現在では歩幅40cmとなり、小幅で進みます。なぜなら、足が全体的に痛く、曲げるとさらに痛みがますので、できるだけ膝をはじめとして関節を曲げずに歩を進めている状況です。

それでも体重を支えている足の裏や太もも、股関節に痛みが走ります。ただ、残り3kmでこの苦痛が終わると思えば、なんとか我慢できます。

 

このあたりで、考えたのは、どうやってさいたま市の家まで帰ろうかということです。

自宅まで電車で約40分の距離です。もう、一度座ったら立てないくらいの疲労です。タクシーで帰ったらいくらかかるか分かりません。お金は大丈夫だと思いますが・・・。貧乏性のためか、もったいないという意識が強いです。痛みの中、どうしようかともやもやします。

 

そして、途中、200mごとに痛みを緩和しようとアキレス腱を伸ばします。道端の柵に手をかけ、ゆっくりとアキレス腱に体重をかけている瞬間だけ嘘のように痛みが消えます。

そのため、何度も繰り返しますが、いざ歩き始めようとするとあの痛みが再開します。

 

最初は200mごとだったのが、だんだん距離が短くなってきます・・・。

 

このようにアキレス腱を伸ばしていると、後ろから話しかけてくる女性が。25歳くらいの若い方で元気づけてくれるように話しかけてくれます。

「もうゴールまですぐですよ。頑張りましょう!私も・・・」とほぼ一方的に話しかけてくれます。本来であれば感謝したいのですが、こちとらアキレス腱を伸ばしてしばし痛みから遠ざかりたいのに、精一杯です。

そして、そんな元気のある姿に嫉妬もしてしまいます。

ひとしきり激励をしていただき、笑顔で去っていかれました。

もっと元気で余裕がある時であれば、キチンと対応できたのにと申し訳ない気持ちでいっぱいです。

 

まずは、ゴールの最寄駅の若葉駅を目指します。ゴールは若葉駅から徒歩8分。

昨日スタート地点に向かったときに若葉駅から歩いたので、だいたいの距離感はつかめています。


すると、だんだん飲み屋さんなどの商業施設が増えてきて若葉駅が近いことが分かる。

そして、ようやく若葉駅が見えてきました。

若葉駅をよく見ると、トイレの表示を発見。まずは、鶴ヶ島市役所で行けなかったトイレに行きます。ちょっとでも体重を軽くすれば何か違うかもしれません。

 

若葉駅を反対側に渡り、あとはスタート地点だった公園まで一直線です。

ただ、若葉駅から公園までの徒歩8分が果てしなく遠く感じます。


そして、完歩された参加者が帰宅のためちらほら若葉駅に向かっています。

その際に「もう少しですよ!頑張ってください!」の激励もあり、テンションが上がります。


富士見中央近隣公園(100.46km)10:18
そして、いよいよ公園に到着しました。

おめでとうございますの声に交じり、聞き覚えのある声で「〇〇!」と私の名前を呼ぶ声が聞こえます。

 

声の方を振り向くと、母とうちの奥さん息子が駆けつけてくれるというサプライズ!!

聞くと、1時間前から待っていたとのことです。


無事完歩証を頂き、やはり名前が間違っていることを確認しましたが、もう何かを言う元気はありません。ただただありがたく完歩証をいただきます。名前の表示が違っていても完歩したことには変わりはありません。

その後、J:COMの取材を受けました。(残念ながら放送はされませんでした・・・)

 

そして、母に車で応援に来たということを聞きつつ、この後の予定を尋ねると「映画を見に行く」といういつでもどうにでもなる予定でしたので、「お願いだから、自宅まで送ってください」と頭を下げ、帰りは自宅まで母の車で送ってもらうことにしました。

 

帰りの手段をがっちり確保した余裕もあり、そしてちょうどお昼時に差し掛かろうということもあったので、「ステーキのどん」で肉を喰らい、家路につくのでした。