アラフォー(40代)のサラリーマンのおっさんがやってみた!

現在アラフォーのおっさんがいろいろなことにチャレンジしてやってみたことを書いていきますね。

寒中水浴やってみた(2回目・・・④)

1回目の寒中水浴は、皮膚が氷水の刺激でビリビリと痛いということが分かりました。この経験は寒中水浴をしない限りは分からなかったかと思います。

そして、入っているときは肺が思うように膨らまず、呼吸が早くなります。

 

そんな貴重な経験ができたので、1度で十分だと思いきや、せっかくなので、2回目の入水にチャレンジです。

 

あの修行僧の方の合図とともに、再度氷水のプールに入水。先ほどよりも若干人数が減って、隙間が多いような気が・・・。

 

2度目ですので、身体がどのような反応をするのかは分かっています。そう、全身の皮膚が氷水の冷たさの為ピリピリして、呼吸が早くなります。

あとは、「あらえどのおおかみ、あらえどのおおかみ、・・・」と唱え、ひたすら終わりを待ちます。

この時、周りを観察する余裕などありません。ただただ、目前の景色である「他人のおじさんの背中」を見つめながら唱えるのみです。

 

そして、終わりの合図をただひたすらに待ちます。

 

合図があったら、2度目水浴は終了です。

最後にまた祝詞を全員で唱え、解散です。

 

みんな急いで着替えをとりにいきます。

そう、このあと、50mくらい離れたところにある「銭湯」へ行くのです。実は参加費にはこの金額も含まれております。

 

小走りで着替えの荷物を受け取ると、すぐさま銭湯に向かってダッシュです。境内では参加者が報道陣からインタビューを受けている様子が視界の脇に入りましたが、うらやましいとは一ミクロンも思いません。そして、パフォーマンスでしょうか、まだプールに入ってあの氷の柱を持ち上げて写真を撮っている人もいます。

 

視界の端の彼らを無視し、早く銭湯の湯船に浸かりたい。その一心で走ります。

でもサンダル履きのため、思うようにスピードがでません。

 

でも、すぐに銭湯に到着。

入り口を駆け込んで脱衣所に入ると、そこはおじさんで埋め尽くされています。スペースを見つけ、凍える手でふんどしと鉢巻を外します。

 

手ぬぐいをもって、いざ浴室へ。

もうすでに何名かのおじさんが気持ちよさそうに浸かっています。

ひとまず、身体を流そうとカランに座ると、湯船から。

「いいよ。いいよ。早くは入っちゃいなよ。おにいちゃん。」と声をかけていただきました。

 

おにいちゃんと言われる年齢でもありませんが、きっと私のことです。一応湯船に浸かる前の礼儀として掛け湯をしてからいざ湯船へ。

 

あの銭湯の熱い湯が、芯まで冷えた身体をビリビリと刺激します。冷たい水に浸かるときとは別の刺激です。

 

つま先から、太もも、下半身、上半身、肩とゆっくりと入りながら、まるで天国に導かれるかのような気持ちよさが脳天を突き抜けます。まさに極楽です。

 

湯の温かさがじんわりと芯までゆっくりと伝わってきます。

 

そして、つぎから次へとオジサンが湯船に入ってきます。だんだんとスペースが少なくなってきました。

 

寒中水浴をすでに何度も経験されているのでしょうか。軽口をたたきながら体を流そうともせずに湯船に入ってきます。

「うわっ。マナーがなっていないな。」と思いましたが、「そういや寒中水浴でそもそも体を流しているようなものだな。」と思い直しました。

 

もう少し体を温めたかったのですが、あとからあとからオジサンが続き、湯船もいっぱいになってきましたので、スペースを他の方に譲る意味も込めて出ることにしました。

 

あの芯まで冷えた身体で湯船に浸かれない後に続くオジサンのためにも。

 

脱衣所に戻ると、そこはまだおじさんの巣窟。これから入る人ともう出る人でごちゃまぜです。

 

他の方の迷惑にならないよう、さっさと着替えます。着替えと言っても、パンツとズボンと長袖のみです。ここはあくまでも中継地点です。

 

外に出ても問題ない恰好にして、サンダル履きで神社に戻ると、もうすでにプールの水は流されており、くちゃっとだらしなくなったプールがあるのみです。

あれほどまでにいた観客や報道陣はもういなくなってます。

 

社務所の2階に行くと、参加者にお弁当が用意されていました。一つ受け取り、自分の荷物があるとことへ行き、靴下を履いて、ダウンジャケットを羽織って身の安全を確保してからお弁当を食べ始めました。

まだまだ戻ってくる人は少なく、あれほどまでいたおじさん達のうち2割ほどしかいません。

 

すいているうちにさっさと食べ終わり、お弁当のガラをゴミ箱に入れて、帰路につきました。