アラフォー(40代)のサラリーマンのおっさんがやってみた!

現在アラフォーのおっさんがいろいろなことにチャレンジしてやってみたことを書いていきますね。

フルマラソンを走ってみた(いよいよスタート⑨)

さて、当日の朝になりました。

 

まずは、遅刻をしないようにしっかりと時間を確かめ、家を出ます。

このときに思い出したのが、とあるマラソン大会当日の持ち物のネットのページでした。そのページには当日の持ち物ということでゼッケンやユニフォーム等々書いてあるのですが、その中のランニングシューズの欄に脇に「履いて行け」と書いてあったのです。つまり、荷物として持っていくと忘れる可能性が非常に高いということですね。

足をリラックスさせるために本番直前までサンダルで過ごそうとたくらむと、いざ履き替える段階になって「靴が無い!」ということに陥るというまさにこれまでの苦労が水の泡。

もちろん私もそんな地獄は味わいたくないので、しっかりと自宅から履いていくことにしました。

 

だいたい、なにか忘れ物をしても今の日本はなんとかなることが多いので、「絶対に忘れてはいけないもの」だけは死守しておけば、どうにかなります。今回のフルマラソンの場合は、地面と自身の接触する唯一の部分がシューズですので、後の完走できるか否かに直結する重要なファクターです。

 

電車に乗って新宿につくと、そこにはちらほらとランナーらしき人が。事前に調べた通り、新宿中央公園に向かいます。同志がぞくぞくと集結して同じ方向を歩いている様はまるで大型のアルマゲドンを彷彿とさせます。

都庁の脇を抜け、新宿中央公園にたどり着きますと、そこかしこにランナーが待機しています。みなさんスタート時間まで思い思いくつろいでいるようです。

もちろんボッチの私もゆったりと腰掛けながら自宅最寄り駅の近くのコンビニで購入したおにぎり2個をほおばります。

 

ぼーっと時間が経つのを待っていると、そこかしこでストレッチをする姿が。私もそれに合わせて、ランニングをする格好になることにしました。

私の恰好は、上は長袖のタイトなアンダーウエアの上にポリエステルのゴルフウェア。そのうえからモンベルのウインドブレーカーを羽織ります。下は、7分丈のハーフパンツ。ウエストポーチには、栄養補給のゼリーが3個といくらかの現金を忍ばせています。

 

そろそろ良い時間となりましたので、持ってきた荷物をバックパックに詰め込み、荷物を預けるため、10トントラックの列から自分のナンバーが該当する10トントラックを探します。このトラックは、参加者の荷物を預かって、ゴールのビックサイトまで先に運んでくれます。係りのお兄さんに自分のゼッケン番号がついたバックパックを預け、スタート地点に向かうことにしました。

 

スタート地点に着く前に、トイレに行っておこうと思い、仮設トイレを見つけると、そこには50mを超える蛇行した列がありました。しかも、スタート地点に向かうランナーも入り乱れており、まさに「混乱」という文字を表しているような人の渦でした。

 

早々にこの場所でトイレに行くことは諦め、スタート地点のある2階にあがると、そこには既にスタートを今か今かと待ちわびるランナーの行列が。この2月の寒い中上着も羽織らず待機しています。

 

すると、なんということでしょう。ここにも仮設トイレが。しかも、誰も並んでいません。直線距離にして約50mでこれほどまでに違う状況に驚きました。

新宿都庁のほぼ目の前にちょこんと佇む仮設トイレはどことなく荘厳な雰囲気を醸し出しており、また、ずらりと並ぶランナーの好奇な目もあることからトイレにいきずらい雰囲気があったようです。

 

でも、ボッチの私には関係ありません。ラッキーとばかりにトイレに駆け込み、準備万端です。

 

さて、自分の並ぶところはどこかなと探していると、テレビと思われるカメラが視界をかすめます。恐らく、スタート前のランナーにインタビューをしたいようです。私にインタビューしてくれないかなと淡い期待をしましたが、スルーされました。

 

すると、そんな私の横をすり抜けていくとある人物が。それは、メダルを全身にぶら下げた男性です。そこヒトは、マントを纏い、そのマントにこれまで参加した東京マラソンのメダルを9個ぶら下げていました。つまり、自分は東京マラソン皆勤賞ですよアピールを周りに鼓舞しているようでした。この東京マラソンは、当選倍率が13倍と非常に高く、そう何度も連続で当選することは難しいはずです。

ただ、一つ抜け道があり、それは、10万円を払うと別枠で優先的に出場できるチャリティー枠があったんですね。この2016年までは、毎年売れ残りが出る大金持ち枠でした。

つまり、このメダルマンは皆勤賞アピールと同時にお金持ち自慢を同時にしているちょっとイヤな奴だったんです。

 

このメダルマンは、テレビカメラの前をこれ見よがしになんども通りますが、テレビカメラの方は、絶対にこいつには話を聞かないと決めているようで、見向きもしません。なんどかの攻防はありましたが、メダルマンは待機列に紛れ込んでいきました。テレビカメラマン、グッジョブ!

 

さて、いよいよ私も待機列にならぼうと、自分の走るゾーンに向かうことにしました。実は、申し込みの際に自分の目標タイムを申請する欄があり、そこに入力した時間で走る場所を振り分けられるんですね。早い人を前に遅い人を後ろにすることで混乱防止のようです。

 

私は、申請前になんとなくフルマラソンで4時間を切るといっちょまえのランナーの証ということが分かりました。4時間を切ると「サブフォー」と言われるそうです。つまり、フルマラソンを歩かずに「走りとおした」という証になるそうです。これは、かっこいいと思い、自信もありましたので、目標タイムを4時間と設定したわけです。

 

待機列に参加し、人ごみに紛れ、風よけにしていると、なんと元日本代表の北澤豪さんが現れたではありませんか!歓声とともに私たちの付近のテンションが上がります。

 

そして、その時を同じくしてタイムキーパーの方が2名現れました。つまり、この方々はフルマラソンを4時間で走る目安の時間で走ってくれる人です。すると、このタイムキーパーの方が、「みなさーん、私についてくれば4時間が切れますよー、頑張っていきましょう」とみんなを鼓舞してくれます。恐らく、私の周りの人はサブフォー狙いの方が多かったのでしょう、北澤豪さんのときの歓声にも負けず、大盛り上がりです。

 

そして、いよいよスタートの時間が迫ってきました。